Cubaseを一年使ってきた私がStudio One 3を導入して感じたメリット・デメリット。

s1_daw_thumb-min

本格的にDTMを始めて、約一年近くCubaseをDAWとして使用してきたのですが、半年くらいまえからエラーが頻出していました。

割と作曲に支障が生じて困り果てていたのですが、6月にMI7ジャパンにてクロスグレードのキャンペーンをしていたため、思い切ってStudio Oneを導入してみました。

Studio One導入の経緯

上述の通り、Cubaseは前からエラーが出てはよく落ちていたんです。受験生の前では絶対に使えないDAW、それがCubase。

Cubaseを使った方であれば、作業してて急に落ちたりエラーが出たりしてモチベーション駄々下がり!なんてことは一度は経験したことがあるかと思います。

対して、S1は落ちにくいという評判を以前からちらほら耳にしており、調べたら最新版ではステップ入力にも対応したとのことで、セールのうちに購入しちゃいました。

*内容は記事執筆時点のCubase Pro 8.5、Studio One Professional 3.0にて比較しています。

Studio Oneの利点

というわけで前置きが長くなりましたが、Studio Oneを導入して感じた利点を挙げていきます。

とにかく動作が軽快

S1ユーザーの方がしきりに主張している利点として音質の良さと動作の軽さが挙げられます。

Cubaseは起動時からいかにも「重鎮」といった感じの重さがあったのですが、S1は本当にサクサク動いてくれますね。

環境によって差異はあるでしょうが、私の環境での起動時間は、Cubaseが約18秒なのに対し、S1では半分以下の8秒程度でスタート画面が表示されました。

また、もう一つ利点としてよく挙げられる直感的なUIですが、確かに無駄なウィンドウを開くことなく、色々な動作が一つの画面内が完結できるのはやはり楽です。

ちなみに音質に関しては確かにスッキリとしてクリアになった印象は受けますが、思い込みによるプラシーボな可能性も否定できないので現段階では割愛。

Cubaseに比べて安定している

私の環境がおかしいのか、はたまたPCとの相性の問題なのか、Cubaseでは種々のエラーが発生していて大いに作曲の邪魔をしてくれました(笑)

その点、S1に関しては本当に謎のエラーやトラブルが少なく、最近はその類のストレスとは無縁の状態が続いていて快適です。

むしろS1が普通でCubaseが落ちやすいのかもしれませんが。

※2017年1月13日 追記
Cubaseではなくサードパーティ製品由来の問題も包含されていたため、一部文面を訂正いたしました。

別のアイディアをスケッチできるスクラッチパッドが便利

メロディのパターンが数種できたとか、1番と2番で微妙にアレンジを変えようとか、そういうアイディアのメモやアレンジに物凄く便利なスクラッチパッド。

既存のMIDIに一切変更を加えることなく、別のアレンジを考えることができ、入れ替えもサクッとできる素敵な機能です。

これ、Cubaseではトラックの最後の方に持ってったり、別トラックに寄せ集めたりしていて、非常に面倒くさかったんですよね。

ホント、他社のDAWにもつけて欲しいくらい、S1のスクラッチパッドは優秀な機能で、アレンジやメロディーの比較が容易なので作業時間の軽減に役立ってます。

FXのルーティングを分岐させるFXチェーン機能

「ディレイ成分にだけトレモロを掛けたい」「高音にだけフランジャーをかけたい」など、そういった細かなサウンドメイキングが簡単に実現できます。

Cubaseでもできないことはないのですが、複雑になればなるほどルーティングを把握するのが大変で非常に面倒くさい!

対するS1ではこの機能によって、単純な2つのエフェクトの分岐からより複雑なものまで、一つのウインドウ内で完結できます。

分岐方法もボリューム、左右チャンネル、周波数と用意されているため、色々な可能性を探求できそうです。

ちなみにこの機能はエフェクトのみならず、インストゥルメントにおいても使用可能で、複数の楽器のレイヤーがパパッとできるのでかなり重宝しています。

特定のリージョンにかけられるイベントFX

Cubaseにも個別のリージョンに直接エフェクトを適用する機能はありますが、S1の方が扱い易いと感じます。

通常のトラックと同じ要領で自由にエフェクトを挿していける操作性の良さに加え、ボタンひとつでバイパスや、順番・組み合わせの変更も自由に行えるので、後々修正したくなっても非常に負担が少ないです。

Cubaseの場合、後々修正したい時や、複数のエフェクトを扱う場合には非常に苦労していました。

Studio Oneで不便な箇所

S1はバージョン3から初めて使ったのですが、Cubaseで使用していた機能はやり方は違えど大方できるようになっています。(まぁ、私がそこまで細かい機能を使ってないっていうのもありますが。)

元々ショートカットキーをガンガンカスタマイズして使うのが苦にならないタイプなので、設定さえ整えればそこまでCubaseに劣るとも感じませんでした。

とは言ってもやはり些細なところで不便に感じるのも事実で、重箱の隅を突くようですが気になる点を挙げていってみます。

コードトラックがない

Cubaseにはあるコードトラック機能ですが、S1では存在しないため、コード進行をメモしておきたい時に非常に不便です。

どうしても必要な時は以下のようにマーカー若しくはアレンジトラックを利用して無理やり表記させています。

2016-07-06_194602

それでもCubaseのようなコードやスケールの自動認識はないため、面倒に感じるのですが。

※2016年11月26日 追記

MUSICMAN’S RAG様の記事で、イベント名を利用してコードを表示する方法が紹介されていました!便利です。

※2017年1月13日 追記

ToontrackのEZ Keysを導入したんですが、コード解析からMIDIフレーズ管理までCubaseのコードトラック以上の機能が備わっていて非常に便利でした!

これについては追々、記事にしたいと思います。

音高表記がC3=中央ドになっている

これはCubaseでもそうだったので最近まで気づかなかったんですが、中央ド(一点ハ音)がC3と表示されています。

理解してないと一瞬混乱します。私も気づいた時はオクターブ間違って覚えていたかと焦りました。

一般的には一点ハ音=C4という認識だと思うので、ちょっと留意しておいた方がいいかもしれません。

一画面に収めるがゆえに表示が細かい

一画面に収めようという設計思想のためなのか、Cubaseと比べれば一つ一つの表示が若干細かいです。

人によってはこっちの方が好きだという人もいるようですが、私には見にくかった。

ただ、どのみちデュアルモニター環境なので、必要に応じて別画面に表示させているうえ、ショートカットで逐一表示を切替えているので特に問題には感じません。

クリック音に馴染めない

これはデメリットとかいう超個人的な嗜好ですが、長いことCubaseのクリック音に慣れ親しんでいたため、S1のクリック音に馴染めません(笑)

S1にも何種類か用意されてはいるんですが、どれもこれも好みじゃなかったので自分でCubaseに近いのに変えています。

最後に

まだまだ使い始めたばかりですが、元Cubaseのエンジニアが開発しただけあって、キーボードショートカットなどの操作は同じものが多くて移行しやすかったです。

正直、エラーと重さ以外に特にCubaseに不満もなかったため、S1でもCubaseに近いショートカットやレイアウトで使用しているのが実情だったりしますが。

個人的にはS1にコード機能が付くと文句なしなのですが、当面はCubaseと上手い具合に使い分けていこうかなーと思います。

EZ Keysを導入してコード機能を補完したことで特に不満な点もなくなったので、最近は専らS1オンリーで作業しています(Studio One自体には未だにコード機能は付いてないです)

The following two tabs change content below.
CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
スポンサーリンク
スポンサーリンク