「ドナドナ」でも有名。東欧系ユダヤ民族の音楽、クレズマーについて。

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ひょんなことから見かけたクレズマーという単語。

目にした瞬間ビビッと来て調べざるを得なかったので、今回も簡潔に書いていきます。

クレズマーの概要

百聞は一見にしかずならぬ百見は一聴にしかずということで、実際に聴きながらwikipedieの説明をどうぞ。

クレズマー(כליזמר, Klezmer)は、東欧系ユダヤ(イディッシュ)、アシュケナジムの民謡をルーツに持つ音楽ジャンルのひとつ。有名な曲に「ドナドナ」や映画『シンドラーのリスト』(スティーヴン・スピルバーグ監督)の音楽などがある。

とのことで、その語源はヘブライ語の「道具」(クレ)と「歌」(ゼメル)を組み合わせた単語、クレゼメルに由来するそう。

このアシュケナジムはユダヤ系民族のうち、ドイツや東ヨーロッパの国々に定住した人たちを指すそうです。

一聴するとかなりノスタルジックな響きで、移住せざるを得なかった歴史的背景からくる懐郷の情みたいなのがでてる気がします。(個人的な感じ方ですが…)

クレズマーの歴史

クレズマーは元々はユダヤ系民族の間で婚礼や慶事などの場で披露されていた舞曲ですが、第二次世界大戦後の1920年代に祖国を追われたユダヤ人の多くがアメリカへと渡り、そこで大きな広がりを見せます。

その後、1980~1990年頃には当時の世界的なワールドミュージックブームの影響もあってか、特にアメリカにおいて第二次クレズマーブームが巻き起こります。

この時には、従来の保守的な概念に捉われないジャズやブルースなどからも影響を受けた新しいクレズマーが生まれました。

クレズマーの楽器編成

古典的なクレズマー

古典的なクレズマーで用いられる楽器としてはバイオリン(フィドル)、ツィンバロム、フルートなどが挙げられます。

というのも特にロシアやウクライナなどにおいては、19世紀中頃までユダヤ系民族が大音量の楽器(金管楽器やドラム)などを演奏することは許されていなかったため、必然的にこれらの楽器を用いるようになりました。

また、伝統的なものでは打楽器は一切演奏に組み込まれていないのも大きな特徴です。

20世紀以降のクレズマー

20世紀以降のクレズマーバンドの編成で多く見られるのはクラリネット、フィドル、チェロ、アコーディオンなどで、色々なクレズマーバンドを見ていると最近ではアコースティックギターなどもよく用いられているようです。

クラリネットは今日ではクレズマーの華型ともいえる楽器ですが、導入されたのは19世紀後半頃になってからのことで、各国で徴兵されたユダヤ系民族が軍楽隊で使用されていた楽器を持ち込んだことで、クレズマーにも取り入れられるようになった言われています。

それに加えて、使用できる楽器の制約から解放されたことで、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器や打楽器も盛んに取り入れられるようになりました。

ピアノは昔は貧困層には手が届かないものとして、古典的なクレズマーでは滅多に用いられませんでしたが、20世紀以降、アメリカに移住した人々によって取り入れられたことで今日では用いられることもあります。

クレズマーの演奏の特徴

演奏面での特徴として度々あげられるのが人間の声を模した楽器の演奏です。

実際に楽曲を聴いてみると分かり易いのですが、バイオリンやクラリネットなどで人の笑い声や泣き声などを模した響きは非常に特徴的です!

また、クレズマーにおけるフィドルはリズミカルな2,3音のコード伴奏を奏でていて、これはイディッシュ語で「secund」と呼ばれています。

最後に

ちょっと駆け足気味な説明でしたが、「クレズマー」に反応して調べてみたら案外面白かったです。聴いているとこういう楽曲も作って見たいなぁ~と思わせられます。

楽曲の参考として、最後にクレズマーの大御所としてよく名前が挙がる三人を以下に書いておきました。(リンクはGoogle Play Music)

ところで物凄い今更ですが、クレズマーってロマ音楽の中の一つという扱いでいいんでしょうかね…?

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CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
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