ハングドラム?ハンドパン?似たような楽器が多いのでちょっと整理してみた。

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つい最近、スチールパンについて調べていたら似たような響きの楽器にハングドラムやらハピドラムといったものがあることを知りました。

音色はスチールパンに近いとか癒し系の神秘的な音だとか言われていますが、同じような名前の楽器が多かったり、見た目も似通っていて違いが分かり辛いのでちょっと整理してみました。

音源ではDTM用の音源リンクを載せています。

パンドラム

正式にこういう総称があるわけではないようですが、スチールパンやハンドパンなどの鍋型でスリットが入っていないものです。

後述するスリットの入ったタンクドラムと分けるためにここでは便宜上「パンドラム」と呼びます。

スチールパン(Steel Pan)

スチールドラムなどとも呼ばれるカリブ海のトリニダードトバゴの楽器。

アコースティック楽器では20世紀最大にして最後の発明と言われていますね。

マレットで叩くのが一般的で、テナーパンやチェロパン、ベースパンなど多くの種類が存在します。

ここでは後述する各楽器との音色の比較も兼ねて一応紹介しておきます。

音源Spitfire Audio – GALLON IDIOPHONES
音源Sonokinetic – Steelpan
音源Pianoteq – Steelpans

ハングドラム(Hang Drum)

元々はスイスで2000年頃に生まれた比較的新しい楽器。

鍋を上下に二つ合わせたような形状で、横から見ると完全にドラ焼きかUFOですね 笑

ハングはスイスの方言で「手(hand)」の意でハンドパンとも呼ばれます。
※手で叩くパンドラムを総称してハングドラム、ハンドパンと呼ぶ人もいるようです。

その名の通り、手で叩いて演奏し、その音色はスチールパンに近いと言われますが、幻想的・神秘的な印象も受けます。

このスイス発のハングドラムに触発されて幾つかのメーカーから亜種的なものも出されており、有名なものではアメリカのPantheon Steel社が開発したヘイロー(Halo)や、フランス発のスペースドラム(Space Drum)などがあります。

音源Soniccouture – Pan Drums

音源Rast Sound – Hang Melo

カイサドラム(Caisa Drum)

2008年にドイツのAfroton社が販売を開始したこれまた新しめの楽器。

膝の上に乗せて演奏するのが一般的で、木製のスタンド部分がついたキノコみたいな形のものもあります。

基本的には手や指を使って表面部を叩くもので、誤解を恐れずに言うならば指で叩くスチールパンです。

音色はやはりスチールパン寄りに聞えますが、手で叩く分、若干異なる印象を受けます。

タンクドラム/スリットドラム

パンドラムが鍋型の金属を組み合わせたものなのに対して、こちらはタンク型の形状にスリットが入ったものを指します。

パンドラムよりもスリットの影響で倍音の響きが豊かになり、癒し系の幻想的かつスピリチュアルな音がします。

ログドラムのような非タンク型のものもスリットが入っていればまとめてスリットドラムと呼ばれるので、明確に区別する場合にはタンクドラムと呼ぶのがよさそうです。

ハピドラム(Hapi Drum)

手やマレットで演奏する鉄製のタンクドラム。

個人的に東南アジアあたりを連想する響きです。

音源Soundiron – Steel Tones

ハンクドラム(Hank Drum)

こちらも金属製のタンクドラムでスチールタングドラム(Steel Tongue Drum)とも呼ばれます。

2007年にDennis Havlena氏が考案したもので、Tank DrumとHang Drumの間をとってHank Drumと名づけられたとのこと。

音源Audio Thing – Tank Drum

音源Precisionsound – Steel Tongue Drum

音源8dio – Propanium

最後に

こうやって聞いていくと同じような構造なのに個々の音に特徴があって中々面白いですね。

DTM用の音源も割りと数が出回っているので、神秘的な響きを求めている方は取り入れてみるのも良さそうです。

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CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
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