ベリーダンスでお馴染みのリズム、チフテテリで中東やアラブの雰囲気を楽曲に加える。

chifteteli_web

チフテテリ(シフテテリ)という言葉はあまり馴染みのない響きですが、ベリーダンス経験者であればご存知の方も多いこの単語。

チフテテリとはトルコ、ギリシャなどで盛んな音楽及びそのリズムを指し、ダラブッカ(Darbuka)と呼ばれるパーカッションを用いて演奏されます。

ギリシャ風、トルコ風で微妙にリズムやテンポが異なり、これがエジプトなどのアラブ方面に行くとワヘダというリズムになるなど把握するのが面倒です。

ダラブッカの奏法表記について

最初に基本的なリズムを説明したいところですが、まずはわかりやすくするために先にダラブッカの表記の説明をしておきます。

この楽器では一般的に以下のように奏法が表記されます。

鼓面を叩いた低い音:Dun(D)
側面を叩いた高い音(利き手):Tek(T)
側面を叩いた高い音(非利き手):Ka(k)
休符部分:Es

といった具合になります。

本来はこの他にもスラップ音や指ロールなど色々な表記がありますが、混乱しないようにここでは割愛します。

チフテテリの核となるリズム

先ほども述べたようにチフテテリは地域によってリズムが微妙に異なる上に、奏者によって様々なアレンジが混在しているため、基本的なリズムのパターン(と呼べるもの)が何種類もあります。

まずはそれらに触れる前に一番核となる重要なリズムを見ていきます。

chifteteli_1

これが一番シンプルなベースとなるリズムです。とりあえずこれさえ守ればOKな節があります。

上記の動画で実際のダラブッカでの演奏が視聴できます。

こちらでは1小節目を3+3+2の区切りで捉えていますね。

チフテテリの基本的なリズム

ここから基本的なリズムのパターンを見ていきます。

基本のリズム その1

chifteteli_2

まずは先ほどのリズムの1小節目、Tの前にそれぞれ8分のTekを追加してます。(分かりやすいように追加部分は小文字のtで表記)

その後2小節目はDDTだけでもOKですが、ここではDの後にそれぞれ8分のKaを加えています。

基本のリズム その2

chifteteli_3

音数が増えて複雑そうに見えますが、ただ単に最初のリズムの1小節目の合間にkを入れただけです。

ここでも2小節目はDの後にkを入れています。

基本のリズム その3

chifteteli_4

基本その1のリズムに16分の音も入れていくと上記のようになります。

まず1小節目の1,4拍目の裏にそれぞれ16分が、3拍目も表から16分でtkが入っています。

2小節目も同じく1,2拍目の裏に16分が入っています。

基本のリズム その4

chifteteli_5

基本その3の隙間を更にkaで埋めました。

また2小節目のTをスラップ音であるPに変えました。

基本のリズム その5

chifteteli_6

もはや基本的と言えるか謎ですが、ここで初めてRという表記がでてきます。

これは指ロールと呼ばれるもので、特に表記に決まりはないのですが、ここではRollの頭文字を取ってRとしています。

この動画を見ると実際にどのようになっているかが分かりやすいかと思います。

また、今までは言ってませんでしたが、2小節目の4拍目は休符にする人もいれば、アレンジして打つ人もいてわりかし自由な感じです(ここではtkを入れてみました。)

基本リズムのまとめ

これがどの地域でもスタンダードなリズムだ!と断言できるものがないので中々難しいのですが、本質的なノリは掴めたかと思います。

後は32分の連打を入れたり、ドラムロールのようなロール奏法なんかも入れたりするとよりそれっぽい響きになります。

また、奏者によってTekとkaをどこに持ってくるかというのは変わるので、自分の好きなものを探してみるのも面白いです。

何はともあれ実際にチフテテリを聴いてみるのが一番ですので、以下の動画を始めとして色々と聞いてみてください。

おまけ:ダラブッカの音源について

中東を始め特にアラブ音楽に欠かせないダラブッカですが、ソフト音源はあまりお目にかかれません。(フリー音源ではVolka Audiodarbuka-nutがありますが。)

一番身近なものではNative InstrumentsのKOMPLETE(Kontakt内)に、Darabuka – Dunbekという名称で小型のドゥンベック(Dunbek)と共に収録されています。

C1-B1がダラブッカ、C2-B2がドゥンベックで以降はリズムパターンになっており、主要な奏法はC1=Dun(D)、C#1=Tek(T)またはKa(k)、D1=Pa(P)となっています。

その他にもドラムと同じようにフラム奏法や、Release(叩いたときと離したときに音が出る)、指ロールがGraceという名で収録されていますので使ってみてください。

The following two tabs change content below.
CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
スポンサーリンク
スポンサーリンク