単純なようで奥深いトライアングルをDTMで活かす為のヒントと基本的な使い方。

tri

何となく打ち込んでる楽器をもっとよく知ろうシリーズ(自称)第二弾はトライアングルです。

先日のアコーディオンに引き続き、こちらも誰でも見たことのある身近な楽器のひとつですね。

基本的な知識

仕組みも何も棒で叩くだけの簡単な楽器でしょ?と思われがちですが、実は極めようとするとかなりの熟練を要する難しい楽器です。

実際にプロが鳴らすのを聴いてみると、ソロでも通用するんじゃないかと思わせられるくらい奥深さを感じます。

歴史的にはトライアングルは中世頃には既に使われていたとの文献が残っているようで、ステンドグラスなどにも描かれていたことから教会において宗教的な儀式に使用されていたのではないかとも言われています。

トライアングルの音色と奏法

バチ(ビーター)を使って音を出すのは周知の事実ですが、普通に叩く以外にもこするように鳴らすこともあります。

よく知られているオープンの音や、ラテン系の音楽でよく聞かれるクローズのチッチッという音、連続で鳴らすトレモロなどが一般的な奏法になります。

音色に関してはビーターを当てる角度や勢い、トライアングルの種類や材質、大きさによっても細かく変化するため、実際にやってみると中々思い浮かべた音を出すのは難しいです。

また、意外と知られていませんがビブラートももちろん可能で、トライアングル自体を揺らしたり腕を振動させたりと様々な方法が存在しています。

DTMにおいて知っておくべき知識

基本的なことを理解したうえで、DTMにおいて必要そうなことを書いてみます。

オープンやトレモロで上品にしたり可愛らしくしたり

音色によっても変わりますが、オープンでは上品な感じにしたり、逆に可愛らしい感じにすることもできますね。

クローズを取り入れてリズム楽器的に使う

トライアングルというとどうしてもオープンのチーンという音の印象が強いですが、クローズの音も取り入れてリズム楽器的に使うと作曲の幅が広がりそうですね。

上で話したように、握り具合一つで音色が変化しますが、DTMにおいてはピッチやディケイ値などを調整することで疑似的に再現することができます。

ちなみにハイハットの開き具合なんかも同じ方法で調整することができますので、私自身はいつもハイハットに近いものだと想定して打ち込んでます。

オーケストラ系とラテン系の音色の違い

オーケストラ系とラテン系では音色や役割が大きく異なっています。

オーケストラにおいてはリズムというよりかは装飾的なアクセントとして取り入れられることが多いですね。

音色も煌びやかで上品なものが多く、オープンやトレモロで演奏されることが多いです。

対するラテン系では主要なリズム楽器としての役割が大きく、オープンとクローズを交えてパーカッシブな響きを出しています(トレモロはあまり聞かれません)

こちらの音色はオーケストラのものに比べると地味めですが、それが逆にポップス等にも馴染みやすいとも言えます。

トライアングルの聴けるジャンル・曲

実際に楽曲を聴いてみると何かヒントが得られるかもしれませんので、トライアングルを取り入れたものを参考までに紹介しておきます。

フォホー

以前、アコーディオンの記事でも紹介したブラジル発祥のフォホーという音楽ではトライアングルが基本的な編成に組み込まれています。

Amar de Leve
Cangaia de Jegue
2004/06/24

クラシック

リスト ピアノ協奏曲1番 変ホ長調 S.124 第3楽章

フランツ・リスト:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124 第3部: ALLEGRETTO VIVACE
ダニエル・バレンボイム, シュターツカペレ・ベルリン & ピエール・ブーレーズ
2011/01/01

トライアングル協奏曲と揶揄されることもある曲ですね。

クラシックではこの他にもスメタナのモルダウ(『わが祖国』より)なんかでもトレモロが幾度となく登場しています。

モルダウ
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 & ヴァーツラフ・ノイマン
2011/08/17

J-POP

J-POPではCrystal Kayの『こんなに近くで』でトライアングルが使われています。

こんなに近くで…
Crystal Kay
2009/09/02

まとめ

DTMにおいて役立ちそうなことだけサクッと書き出すと、

・オープンで上品、可愛らしい印象を与える
・クローズの音も取り入れてリズム楽器として使ってみる
・ディケイやピッチを弄って音色(握り具合)を調整する
・オーケストラ系とラテン系での違いを知って使い分ける
・トレモロ奏法でアクセントを付ける

というところでしょうか。

なお、DTMにおいてはトライアングル専門の音源というものはあまりなく、数あるパーカッションのひとつとして収録されているものがほとんどになります。

個人的にはTOONTRACKのEZX LATINに収録されているものが種類も4種類から選べて使いやすく音もいいと感じています(奏法はオープンとクローズだけのざっくりした分け方ですが)

一般的なポップス等でもこういった小物的な楽器を意欲的に組み込むことで空気感が変わるので、日頃使っていない楽器も積極的に取り入れて自分らしいサウンドを作り出してみてください。

☆関連するオススメ記事☆

DTMに活かすためにアコーディオンの仕組みや奏法なんかを真面目に調べてみた。

The following two tabs change content below.
CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
スポンサーリンク
スポンサーリンク