オセアニアの心地よい風を感じてリラックス。陽気でゆる~い感じのパシフィック・レゲエをご紹介。

2015_09_30_1_ref_mini

私の好きなジャンルの一つにパシフィック・レゲエ(またはオセアニア・レゲエ、ポリネシアン・レゲエとも)というものがあります。

レゲエにもダンスホール・レゲエやルーツロック・レゲエなど幾つかの種類がありますが、パシフィック・レゲエはそれらを含めたジャマイカン・レゲエをベースにしてニュージーランドや太平洋諸島で独自に発展したジャンルです。

現地の島々ではPacific reggae, Polynesian reggaeなどの名前で一定の人気を誇るようですが、日本では太平洋諸島の音楽シーン自体の情報がほとんどないため、あまり知られていないジャンルでもあります。

パシフィック・レゲエの特徴と生い立ち

wikiさんに訊いても英語でしか応えてくれないので訳したところ、

パシフィック・レゲエは太平洋地域におけるレゲエ・ミュージックのうちの一つ。このスタイルはポリネシア(ニュージーランドやハワイを含む)、及びメラネシア(パプアニューギニアを含む)などで見受けられる。本ジャンルの中でも幾つかの違うスタイルが存在し、例えば、キャッチアファイヤー(Katchafire)のようなニュージーランドのレゲエと太平洋諸島のものでは異なる面がある。

ということであまり深くは書かれていませんね。

上記でも触れられていますが、ニュージーランドであればマオリ族のように、それぞれの島の先住民の影響も加わって地域によって音楽性に多少の違いが生まれているようです。

このパシフィック・レゲエのパイオニアとも言える存在に、Herbsというグループがあります。彼らはジャマイカン・レゲエの伝説的存在でもあるボブ・マーリーに影響を受けて、現在のパシフィック・レゲエと呼ばれているサウンドを探求・発展させていった功労者です。

文章を読むよりも実際に聴いてみるのが一番ですので、幾つか聴いていきましょう。

実際にパシフィック・レゲエを聴いてみよう!

Swiss – 『Lucky Man』

ニュージーランドのオークランド出身で、”スウィ“と読むようです。

トンガ人の家系に生まれ、2013年にはPacific Music Awardsで年間最優秀男性ソロアーティスト(Solo Male Artist of The Year)に輝いた経歴を持ちます。

ニュージーランド国外でもその名を広く知られるグループ、”Nesian Mystik“のサポーティング・アクトを務めたこともある実力派。

レゲエの世界的レーベルであるVPレコーズ(VP Records)の社長にもその音楽性を気に入られ、2013年にはジャマイカの女性レゲエ・アーティストとしては17年ぶりにビルボード・チャートでトップに輝いたEtana(エタナ)とのデュエット曲もリリース。ニュージーランドのチャートTOP50に入っています。

Rebel Souljahz – 『Gotta Know Your Name』

観光地でも有名なハワイのホノルル出身の4人組ボーカルグループ。

四人それぞれの歌い方の個性が合わさって、他とはまた一味違うハーモニックな響きとなってます。

昨年2014年には上記のシングル『Gotta Know Your Name』を含む3rdアルバム『SoulJahz for Life』をリリースし、ますます人気の高まっているグループです。

Katchafire – 『Down With You』

Katchafire – 『Down With You』

先ほどwikiでも名前が挙がっていたこのシーンではかなり有名なニュージーランド出身のグループ。

5人組のこのグループは、当初はボブ・マーリーのカバーバンドとして活動をしており、影響を受けたアーティストにもボブ・マーリーやアイニ・カモーゼといったジャマイカの巨匠を挙げています。

グループ名はボブ・マーリーの在籍していたジャマイカのグループ、“ウェイラーズ”のデビューアルバムである『Catch A Fire』にならってつけられたものだとか。

2002年にだされた『Giddy Up』はその年の最も売れたシングルの一つとなり、その後に出されたデビューアルバム『Revival』もダブル・プラチナを記録して一躍有名となりました。

BROWNHILL – 『Pretty Lady』

BROWNHILL – 『Pretty Lady』

総勢9人のメンバーからなる、ニュージーランドは首都のウェリントン出身のグループ。

前述のKatchafireやその他の著名なグループであるThree Houses Down, 1814, Fiji Veikoso などとも共演したこともあるこのBROWNHILL。

この『Pretty Lady』はラジオでTOP10入りを果たした彼らの代表曲でもあり、2013年に発売されたデビューアルバムの『First Love』にも収録されています。

また、彼らは自分たちの音楽を『困難に立ち向かう全ての人を励ますツール』として使って欲しいとも言っています。

Tomorrow People – 『You Give Me Something』

Tomorrow People – 『You Give Me Something』

今までは男性ボーカルオンリーでしたが、このグループは女性ボーカル主体の6人組です。

自らの音楽性を”サンシャイン・レゲエ”と称し、島国の日光やそよ風の心地よさを音楽にのせて届けたいという思いがあるそう。

メンバーはそれぞれが違う民族的バックグラウンドを持っており、R&Bやヒップホップなどの音楽業界で活動していた経験を活かして良質なレゲエを届けています。

AWA feat. House of Shem – 『BACK IN MY LIFE』

AWA feat. House of Shem – 『BACK IN MY LIFE』

ニュージーランドを代表するグループ、Nesian MystikのメンバーでもあるAWA(本名Te Awanui Reeder)。

マオリ族の血を引くAWAは、幼い頃からマラエ(マオリ族の集会所)で家族がマオリ伝統の歌を歌っているのを聞いて育ったそう。

それと同時に、叔父がギター片手にボブ・マーリーやUB40などを弾き語りしているのもよく聞いていたと言っています。

Nesian Mystikで多くの功績を残した彼はソロ活動でも数々の賞を受賞しており、上記楽曲を収録したアルバム『Heartbeat』の製作時には、ニュージーランド以外にもオーストラリアやハワイ、日本などのアーティストとともに楽曲を書き下ろしています。

Sons of Zion – 『Tell Her』

Sons of Zion – 『Tell Her』

シーンにおいてはまだまだ新しいグループである5人組のSons of Zion。

しかし、既にKatchafireHouse of Shemなどと同じステージに出演するなど、今勢いに乗っているグループです。

アルバム『Universal of Love』収録の上記楽曲を聴けば、他のグループと比べても謙遜ないクオリティであることがわかります。

最後に

いかがだったでしょうか?

本場のレゲエ好きには物足りない部分もあるかもしれませんが、普段はレゲエを聴かない・苦手という人でも比較的聴きやすいサウンドかと思います。

特定のアーティストではなく、手軽に多くのグループと曲を聴きたい人はPacific Rootsシリーズがおすすめです。(現在はVol.5まで発売中。)

それでは。


☆関連するオススメ記事☆

南半球の島国、ニュージーランドの音楽シーンとアーティストたちをご紹介!
英語圏でありながらその独自の音楽シーンについてはほとんど語られることのないニュージーランド(New Zealand)。 同国の...

The following two tabs change content below.
CASA
作曲経験ほぼゼロの状態から、2015年より著作権フリーBGMの製作に乗り出した駆け出しの作曲家。感性と独学での作曲で生計を立てられるのかを身をもって実践中!ブログ「またたび音楽堂」では、音楽・DTMを軸に自身が興味のあることを幅広く発信しています。 ⇒プロフィール詳細
スポンサーリンク
スポンサーリンク